【日本語とタイ語の類似点】主語(主題)の省略

タイ語の勉強を始めたばかりの頃は、「タイ語と日本語はぜんぜん違う」と思っていましたが、似ている点があることにも気がついてきました。
それは、「主語(主題)を省略することができる。」という点です。

例として、まず以下のタイ語の文を見てください。

สอนเข้าใจมากค่ะ จะพยายามสู้ต่อไปค่ะ

สอนเข้าใจมากは「よく分かるように教える」のような意味を表す話し言葉、จะは動詞の前につけて「~することにする(することになる)」という話者の決意や判断を表す語、พยายามは「พยายามの後ろに続く動詞が表す行為を努力して行う」という意味を表す動詞、สู้は「がんばる」という意味の動詞、ต่อไปは「今後、次に、これから」という意味の副詞を表します。

上記のタイ語文を意訳すると、

「よく分かるように教えてくれました。これから、がんばります。」

という意味になります。

ここで疑問が生じます。その疑問とは、「誰がよく分かるように教えたのか」、そして「誰がこれからがんばるのか」という2点です。
元のタイ語の文には、主語(主題)にあたる単語が全くないため、このような疑問が生じます。

しかし、主語(主題)がなくても、主語(主題)を推測することはできます。何故なら、この文は「私(筆者)の授業を受けた学生が私(筆者)の授業についてのアンケートで書いてくれた文」だからです。
それを前提として再考すると、上記のタイ語の文は、以下のように意訳することができます。

「先生は、よく分かるように教えてくれました。私は、これから、がんばります。」

この意訳文の「先生」は私(筆者)、「私」は私(筆者)の授業を受けた学生を表しています。
つまり、その場面や文脈で主語(主題)が明らかであれば、主語(主題)を省略することが許されるのです。
このような省略が一般的なためか、タイ語のテキストの例文にも、主語(主題)がない例文が載っていることも珍しくありません。

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